grenelle165's blog

ふと考え、感じたことをできるだけ素直に綴りたいとおもいます

羊あふれる犠牲祭前のダカール

12日はイスラム教の犠牲祭でした。

犠牲祭はアラビア語でイード・アル=アドハー。一部の地域ではクルバンやタバスキとも言いますが、ここ西アフリカでは「タバスキ(Tabaski)」と呼びます。

犠牲祭はイスラム教徒によるサウジアラビアの聖地メッカへの大巡礼が終わりを迎えるイスラム暦12月10日から3~4日間行われ、この間、イスラム圏の国々では休日となります。欧米諸国等の非イスラム圏でも、イスラム教徒が多数居住する地区では犠牲祭にかかわる宗教行事が行われることがあります。

犠牲祭に際して、イスラム教徒は神(アッラー)への捧げ物として、羊や牛、山羊などを屠り、貧しい人々と分け合うことが習慣となっています。

イスラムの人々にとって、年に数度とない、熱気あふれる祝祭日となります。老若男女、皆がお祝いの準備に忙しく、もちろん、仕事などにはまったく身が入らなくなります。

前置きが長くなりましたが、私は犠牲祭の直前の数日、セネガルダカールにいました。

コートジボワールイスラム教徒は人口の3~4割程度ですが、セネガルはおよそ95%と言われるイスラム国家です。この比率を反映してか、タバスキを控える町の様子はダカールアビジャンではだいぶ違います。ダカールでは町のいたるところに羊の市が立ち、家路を急ぐ車の渋滞があちらこちらで渦を巻いて、待ちに待った祝祭を迎える熱気に包まれます。アビジャンでもところどころに羊の市が開かれ、スーパーにタバスキセールの広告が立ちますが、町全体の雰囲気はいつもの祭日とあまり変わりません。

ダカールではとにかく羊、羊、羊。さすがに市内中心部ではあまり見かけませんが、中心部から少し離れると道路わきのいたるところに市が立ち、羊を求める男たちが真剣に品定めをしています。

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今回お世話になったレンタカーの運転手によると、羊は近隣のマリやモーリタニアから輸入されるそうですが、最近は国内産も増えてきたとか。値段は重さではなく品種によるそうで、日本円で1万円弱から、高いものになると10万、20万するそうです。高級品種をネットで販売する会社もあるそうです。運転手は約1万5千円で若い羊を2頭買ったそうです。計3万円とはいえ、つつましい暮らしをしている西アフリカの庶民にとっては、恐らく、年に一度の大きな買い物なのでしょう。「年をとって大きい羊は肉も硬め。でも、いい品種だと大きくても柔らかいんだ。お金があれは自分で羊や動物を育ててみたいな」とのこと。

買った羊はタバスキの当日、自分が屠ると言っていました。以前はお父さんがやっていたそうで、親子で受け継がれるみたいですね。当日は朝10時から、イスラムの指導者による祈りの放送が30分ほどあり、それから屠るのだそうです。