grenelle165's blog

ふと考え、感じたことをできるだけ素直に綴りたいとおもいます

アビジャンの市場でギターを買った

アビジャンのアジャメ地区はこの国一番の商業エリア。

国内外からの多くの物資が一度ここに集まり、そこから市内、国内各地に流通するといわれています。

小さな小売り店も山ほどありますが、卸問屋エリアといったほうがこの地区の特徴をよく表しているかもしれません。

大統領選挙を翌日に控えた土曜、私はアジャメ地区にギター(アコギ)を求めに足を運びました。

もちろん、外国人が一人で悠々と買い物ができるような場所ではありませんので、いつも混みいったところを案内してくれる同僚と、ありがたいことに今回は音楽が趣味という弟さんも一緒です。

車道まで人がごった返すアジャメの大通りを抜け、ガソリンスタンドの一角に車を停めて、そこからすぐの楽器屋さんに案内してもらいました。

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さっそく二つほどギターを見せてもらったのですが・・・弦は所どころさびていて、ネックも少し反った感じで、とても商品とは思えません。

さすがに「きれいなのはないのか」とドマジメな顔で言うと、同僚の弟さんも加勢してくれ、ほどなく、真新しいギターをもってきてくれました。

 

「GIVSON」

 

これは何だ・・・どこのメーカーなのかと聞くと、インドかどこかだといいます。こっちの人にとってはメーカーなどどうでもいいのかもしれません。

狭い店内で適当にチューニングして軽く弾いてみると、、、弦は、日本ではあまりみないハードなタイプで、ブロンズ弦なのですがとても重くかなり金属的な音色。
インドと聞いたからか、シタールのビョ~ンという独特の音色が頭をよぎります(完全にイメージですが)。

値段を聞くと6万5千FCFA(約1万3,000円)といいます。
例によって、同僚が即「ノーン!」と応じ、私も不満気にもうちょっと安くならないのかと聞きます。弟さんも交えたやりとりの結果、ソフトケース付で5万(約1万円)となりました。

私としては、GI「V」SONの衝撃がやや残り、もうちょっと安くしたい気もありましたが、弟さんもこんなものだと言いますし、まあ、話のタネにもなるかと気もしてすっきりと購入。ちなみに、弦もほかの種類はないようです。

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こんな感じです。

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これから2年、長ければ3年。娯楽の乏しいこの地で仲良くすることになるのかと思うと、ほのかに親しみもわいてきます。

弦も、弾きにくかったりしたら変えればいいしね。
まあ、いずれ変えるものだし。

それにしても、今日も買い物をして思うのは、日本ではいかにいいものを安く(サービスも含め)売っているかということ。

あとでネットでいろいろ見て、GIVSONのアコギやエレキも、インドでも1万円くらいはするようですが、1万円もあれば日本ではきれいにメンテされた中古のギターがいくらでもありますし、弦の張り替えもチューニングもしてくれます。

そして、みな、いいものを安く提供するために毎日夜遅くまでがんばって、でもなかなか豊かになれない、所得も上がらない。

一方、世界では、もっと簡素なもの、場合によっては粗悪なものが、新興国を中心に山ほど流通している。でも、言われるほど値段は安くない。日本のものは、明らかに品質がよく、言われるほど高くもない。でも売れない。その前に、ない。あるいは知られていない。少なくとも、新興国の消費者の目に入る、手の届くところにはない。

先日も、アジャメの市場で洗濯物干し(置くタイプ)を買ったのですが、いくら探しても粗悪な中国製しかなく、しかも高い!日本ではまず2000円もしないようなものが、平気で4000~5000円で売られているこの現実。コスパが悪いどころか、日本では商品にならないようなものが、かなり高く売られているのです。

ここでは、地元でとれる食材(例えば例の「アチュケ」や、バナナやパパイヤなどの果物)などはとても安いですし、現地のスタッフと一緒にいつも食べるデリバリーの昼食も驚くほどお手頃です。しかし、ひとたび加工が入ると、じわりと値段が上がります(6本パックで地元産のミネラルウォーター1L=約100円)。輸入品となると日本より断然割高なものばかり(例えばコーンフレーク=500~800円など)。一部の富裕層を除いて、現地の人が気軽に買えるようなものはあまりありません。(現に、輸入品が売ってあるようなスーパーはいつもすいています)

地元でとれる一次産品(地産地消のもの)を除き、地元で作れない輸入加工品、中には一部の粗悪な中国製品などが「大量」かつ「割高に」売られているという大まかな構図は、ここコートジボワールだけでなく、アフリカのいたるところで当てはまるのでしょうね。

一概に、特定の国の商品を貶めるつもりはありませんが、アフリカの消費者にも、日本のいいものを適正な価格で提供できるようにならないか・・・と心から思いました。同時に、ニーズに合わせた柔軟な対応。日本が不得意な効果的なPRも・・・。

しかし、購買力がどんどん下がる一方とはいえ、一応、日本人の我々が「高い!」と感じる商品が少なくない中で、地元の人たちはどうしているのかといつも思います。

おそらく、まさに身の丈で生活しつつ(買えないものは、買えない!)、必要なものは家族や親族、友人で融通しあったり、分け合ったりしているのでしょう。

そうとしか思えません。

アフリカを見聞し、アフリカを通じて日本と世界を知る。
旅路は続きます・・・

 

PS 「ギヴソン」のホームページを見つけました。昔「カルカッタ」と言っていたコルカタ(Kolkata)に本社があるようです。  

GIVSON MUSICAL INDUSTRY