grenelle165's blog

ふと考え、感じたことをできるだけ素直に綴りたいとおもいます

ポールがジョージに捧げる"サムシング"

 4月25日、ポール・マッカートニーの東京ドームコンサートに行ってきました!

 <左:昨年5月の幻の国立競技場公演のパンフ。右:今回のパンフ>

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コンサートは、ビートルズナンバーの "Eight Days A Week" から始まり、ビートルズ、ウイングス、最新アルバムからの2曲や、ゲームソフトの主題歌として書き下ろした”Hope for the Future” も含め、72歳のポールがギターに、ベースに、ピアノに、ほぼ1曲ごとに楽器を変え、所狭しとステージ上を駆け巡るという、とんでもないエネルギーに溢れたステージでした。

演奏された37曲すべてが、それぞれ特別な魅力と個性を持っていることは言うまでもありませんが、今回の自分が特別に心を揺さぶられたのは、ポールのオリジナルではなく、ポールがカバーしたジョージ・ハリスンの名曲 "Something" でした。

「ツギノキョクハ、ジョージノタメニ、ウタイマス」と、なかなか流暢な日本語で始まったジョージの名曲。まずは、ジョージから譲り受けたというウクレレで、軽妙なリズムに乗った歌声が会場に響きます。そして、エレキギターのソロの部分からは一気にオリジナル同様の、情感溢れるスローバラードに。このアレンジは、コンサートではもはや定番のようですが、実際に聞いてみると、ウクレレで始まる"Something"はとにかく新鮮でした。

<ジョージの追悼コンサートでの演奏(3:40辺りから)>

Concert For George (Paul McCartney - Something) - YouTube

<メキシコでのコンサート>

George Harrison & Paul McCartney - Something Edición especial (Zócalo DF Mexico) - YouTube

私は演奏に合わせてずっと歌っていたのですが、なぜか途中からとても感傷的になり、目頭が熱くなります。そしてポールは演奏が終わり "Thanks George for writing this beautiful song" とトドメの一言。目頭どころか、もう完全に涙がとまらなくなってしまいました・・・

言うまでもなく、ポールとジョージ含め、ビートルズのメンバー間の関係は「友情」と一言でまとめられるような関係ではありませんでしたが、月日が経ち、みな年を取り、ジョージも(ジョンも)亡くなって、そしてさらに年月を重ねると、色々あったことなどどうでもよくなるのでしょう。この日は、ビートルズの"We can work it out"も演奏されたのですが、歌詞に次のような一節があります。

Life is very short, and there's no time
For fussing and fighting, my friend.
I have always thought that it's a crime,
So I will ask you once again.

人生は短いのだから、争ったりしているような時間などない。それは「罪」だ、と若者らしく言い切っていますが、人も年をとるとそれを実感して、自然に受け止めているのでしょうね。恐らくポールもそうなのでしょう。

家に帰って色々と検索していたら、ポールが病床のジョージを見舞った時のことをインタビューで語っている映像を見つけました。これも感動的です。

ポール・マッカートニー来日インタビュー① 病床のジョージを見舞った時 - YouTube

ポールのコンサートなのに、いつの間にか話が完全に"Something"と、ジョージとのに集中してしまいました(スミマセン)。私の心の中に、この曲と、ポールとジョージの関係に反応する何かがあったからなのだと思います。

もちろん、ジョンに捧げた"Here Today"や、元妻のリンダへの"Maybe I'm Amazed"も感動的でしたし(今の奥さんのNancyさんへの曲を真っ先に披露していました。やはり順番は大事ってことでしょうか・・・)、そういったトリビュート・ソングだけでなく、ビートルズ初期から最新作まで、ポールのキャリア全てを感じられる選曲、レパートリーは圧巻でした。"Hey Jude" "Ob-La-Di, Ob-La-Da""All Together Now"の大合唱に加われたことは一生の想い出になるでしょうし、中学生の頃に「カセットテープ(死語?)」が「すり切れるほど(実際には切れてないですが、それくらい繰り返し)」聴いたホワイトアルバムやアビー・ロードの名曲(コード進行が天才的な"Blackbird"や、アビー・ロードB面のメドレーなど)を生で聴けたことは、30年来の夢を叶えたといっても過言ではありません。

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それにしてもあのポールの底知れぬエネルギーには脱帽です。翌日は私も妻も疲れきって、興奮の余韻に浸りながら、ぐったりと一日を過ごすしかありませんでした・・・苦笑

年齢を考えると来日ももう最後ではないかと不穏な想像もよぎりますが、個人的にはずっと来日を待つのではなく、海外まで追っかけて、ぜひ、国外でのコンサートにも行ってみたいと思います。

 

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