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grenelle165's blog

ふと考え、感じたことをできるだけ素直に綴りたいとおもいます

雨の音

東京は今日は雨。やんだと思えば、突然、強い雨が網戸に吹き込んであわててガラス戸を閉める、という動作を朝から繰り返しています。ずっと閉めて、エアコンかけとけばいいじゃん、と思われるかもしれませんが、エアコンはなるべくかけたくないんですよね・・・

ところで今は戸を閉め切って、エアコンもつけずにいます。さほど暑くありません。近くの公園から聞こえるアブラゼミの声に混じって、雨の音が聞こえてきます。風にあおられて時に強く窓をたたき、風が収まればベランダやアスファルトにさーっとなでるような音を立てて降りかかります。雨どいを流れる水や、そこから勢いよく溝に流れこむ水の音も聞こえます。

地震以外の)災害がほとんどない地域で育ったからとは思いますが、私にとって、雨には恐い思い出、嫌な記憶がほとんどありません。それどころか、家の中にいて、雨の音を聞いていると、何故かとても心が落ち着きます。特に落ち着くのは、わずかに降る気配を感じられる程度の小雨の夜に、ふとんにくるまって目を閉じている時でしょうか。あるいは、とたんの屋根を叩く雨の音でしょうか(今はマンションなので屋根を通じて雨の気配を感じることはできませんが)。そして、雨が上がれば鳥のさえずり。雨を吸った土の庭の香り。先日感想を書いた「センス・オブ・ワンダー」ではありませんが、雨上がりには、たとえ五感で感じられなくとも、新たな生命力の気配を感じます。

今の季節、雨にまつわる大災害や事故は毎年後を絶ちません。現実に大雨は災厄そのもので、今年も西日本を中心に各地で大変な災害が起こっています。小説や音楽でも、雨や嵐は、不吉な出来事(予期せぬ事件や来訪者など)やゆれる心理描写と重ねあわされたり、「別れ」のモチーフになることのほうが多いと思います。しかし、自分にとって「雨の音」は平和と安心感、「家」が象徴する、何か大きなものに守られているという感覚とつながっているのです。

そんな私の感覚とマッチする雨の歌がこれ。Zazはハスキーボイスが印象的なフレンチポップスの歌手です。


Zaz - La pluie @Zaz_Official - YouTube

歌詞は「暑い夏の間は雨が降らない、12月の日曜日に恵みの雨が降る、人はみな家路を急ぐ・・・」という感じで、日本人が持つ雨の季節感とは違うのですが、切なさと、どことない暖かさと落ち着きがまじり合ったメロディが私の雨に対する心情に重なります。