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grenelle165's blog

ふと考え、感じたことをできるだけ素直に綴りたいとおもいます

W杯、明暗を分けたもの

今朝は早起きして日本対コロンビアを観戦しました。

結果は惨敗でしたが、日本の選手からは、何とか点を取ってやろう、攻撃サッカーを貫こうという思いが感じられました。ただ、やはり、「怖さ」はなかった。相手に圧力をかけることはできませんでした。それは、よく言われる、局面を打開する「個の力」がないということではなく、チームとしてのゴールへの意図、イメージ、工夫が感じられなかった。ゴールを奪うことではなく、攻撃サッカーをすること自体が目的になってしまっていたという意味です。

グループ最下位という結果をどう受け止めるか。私としては、やむをえない結果と思います。やはり、実力はコロンビアが一段上。しかも、南米での大会は地元勢が力を出すので、コロンビアに勝つのは至難の技だったはず。そうなると2位をめぐる残り3チームの争いになりますが、この中で、流れをつかんだのがギリシャでした。初戦でコロンビアに敗れるも、日本戦で思惑通りの引き分け。ここで勝ちに等しいムードが生まれたことが、最終戦の劇的な勝利につながったと思います。結局、短期決戦のリーグ戦は、いかに勝つかということより、いかに「ポイントを積み重ねるか」が勝負です。過去のW杯では、グループリーグは引き分けばかりで、1勝2分で得失点差で首位通過、、、というケースもよく目にしました。今回はそのような低調な試合は少ないですが、結局、グループリーグは、いかに勝ち点をもぎ取るかが求められるわけで、ギリシャが最もそれが出来たチームだった。そして、それを許してしまったのが、ギリシャ戦での日本の無策だった。これがグループ2位をめぐる争いの明暗を分けました。

1分2敗という結果は、一見、ドイツ大会への逆戻りのようにも見えますが、恐らく、そういうことではないと思います。オシムジャパン以降、速く、連動した攻撃サッカーを築くという流れの中で、前回大会では「勝負師・岡田」が本番直前に方針を変え、勝負に徹した采配を見せて結果を残した。しかし、今回は、そのような方法はとらず、ちぐはぐな中にも攻撃姿勢を貫こうとした。負けるとしても、前回と同じやり方をしなかったことに、大きな学びと、かすかな未来への光が宿っていると思います。

それにしても、日本代表の「強化」のためには、やはり環境というか、構造的な難しさがあります。それは、よく指摘されることですが、アジアにいる限りW杯以外で強豪との真剣勝負ができないという点です。コンフェデや単発の「親善」試合での強化は限界がある。勝ち点をもぎ取る訓練にもなりません。アジアカップやW杯アジア予選は同じ方式ですが、レベル面での物足りなさはぬぐえません。とはいえ、地域の枠組みは変えられない。そうなると、アジア全体の底上げが必要となります。最近はJリーグのクラブがベトナムインドネシアで選手の発掘を行うなど、東南アジアの交流が徐々に始まっています。様々な形で日本のクラブが東南アジア選手のレベルアップに一役買うことで、東南アジアのレベルが底上げされれば、アジアカップもレベルが上がり、W杯に向け意義のある大会になると思います。アジア内の競争環境は改善されるでしょう。そうなると、これからは日本がW杯に出られない事態も十分起こり得ますが、アジアの中で真のシビアさが生まれないと、日本としても欧州中堅国以上の自力はつかないと思います。