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grenelle165's blog

ふと考え、感じたことをできるだけ素直に綴りたいとおもいます

村上春樹の恋愛短編アンソロジー

村上春樹の恋愛短編小説アンソロジー『恋しくて TEN SELECTED LOVE STORIES』を読みました。 「読書メーター」に書ききれなかったので、こちらにそれぞれの感想を。 〇愛し合う二人に代わって 報われることがあまりない(と私は経験上そう思います)長年の片…

平家物語、哀惜、そして鎮魂

「平家物語」現代語訳(河出書房新社刊)を読み終えました。初めての通読。 (帯の絵がとても良いです!はがきも挟まっています) 最初から最後まで、哀切極まりない物語でした。累々と連なる、別離。夫が、妻が、子が、兄弟が、次々と愛する人のもとから去…

『忘れられた巨人』〜そう簡単に恨みは消せない

このたびの従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意はとても唐突に感じました。 なぜなら、今の日韓両首脳にとっては、お互いの敵意のようなものを煽りつづけること自体が政権のアイデンティティであるかのように見えましたし、実際、それによって利を得ている部分も…

石井好子『女ひとりの巴里ぐらし』

日本人がパリ暮らしについて書いた本やエッセイは星の数ほどあるが、石井好子『女ひとりの巴里ぐらし』は、まさにその草分けであり、かつ、最も輝いている作品の一つだろう。 何よりもまず、著者が歌手(アルティスト)として働いた「ナチュリスト」の同僚た…

『嵐が丘』~夏に似つかわしくない読書

先週、21年ぶりに、エミリ・ブロンテの『嵐が丘』を読みました。 実家の本棚を少し整理したときに出てきた古い文庫本を、ふと手に取って読み始め、そのまま数日かけて読み切ったという感じです。たぶん、現実逃避だったのだと思います(苦笑)。 ご存じの通…

かなりお勧めの『政治入門』

友人の薦めで、三浦瑠璃さんの『日本に絶望している人のための政治入門』を読んでみました。Hatenaで「山猫日記」というブログも書いておられる、気鋭の国際政治学者です。 あまりに面白くてビックリしました!そしてとても気に入りました! 「面白い」を越…

谷崎潤一郎『盲目物語』

もう11月です・・・仕事があまりに大変なので、平日の一日、一週間は本当に長いと感じますが、一ヶ月、一年の単位になると時間が経つのが本当に早いです。 心身ともに休まらない忙しい中でも細々と読書はしており、先週末は何年かぶりに、谷崎潤一郎『盲目物…

井筒俊彦『イスラーム文化』を読んで

フランスで勤めていた10年ほど前、北アフリカ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)に仕事で頻繁に出かけました。また、フランスには北アフリカからの移民も多く、彼らと直接言葉を交わす機会もあり、その頃から「イスラム」は自分にとって一気に身近なも…

久々に春樹を読む。『国境の南、太陽の西』

先ほどテレビで、ロンドンの書店で村上春樹がサイン会をし、長蛇の列が出来たというニュースを見ました。サインをもらうために、一日近く並んだ男性もいたそうです。 ノーベル賞候補と呼ばれはや数年。諸外国でも不動の人気を築いていますね。 村上春樹を初…

中勘助『銀の匙』

私は「積ん読」が大好きです(苦笑)。自宅にも実家にも犠牲になっている本が山ほどあります。 中勘助『銀の匙』はその中でも最長記録と思います。先日、少なくとも25年は放置されていたのを、実家の本棚から引っ張り出しました。そして本日、めでたく読了!…

中島敦『李陵』

昨日、白鵬の30回目の優勝を見届けた後、夕方のベランダで残りのヴィーニョ・ヴェルデを飲みながら本を読もう!と思い立ちました。10秒ほど本棚を眺めた結果、選んだのは、なぜか!?中島敦の「李陵」でした。ポルトガルワインには明らかに似合いません。中…

センス・オブ・ワンダー

今日の午後はこの本を読みました! 1999.5.10 19刷 本書は、アメリカの海洋生物学者、作家のレイチェル・カーソン(代表作「沈黙の春」)が、幼少時から自然の不思議さ・素晴らしさに触れることの大切さを説いたものです(写真入り約60ページなので読みやす…

久々のアルセーヌ・リュパン

今日は気分転換のため、久しぶりにアルセーヌ・リュパンを読みました。ルパン最初の冒険を描いた「カリオストロ伯爵夫人」です。カリオストロ、クラリスといった、ルパン三世でもおなじみの名前が出てきます。 (1986年6月6日 23版) この作品を読んだのは恐…